世襲や生まれという要素は、実のところ才能のひとつだ。
もし適切に教育されれば、という条件付きだけども。
一次情報から言ってしまうと、
世襲や生まれの背景という強さは、
「これくらい出来て当たり前でしょ?」
という怖いもの知らずっぷりが植え付けられる点にある。
生の入り口で、親や家庭環境から生まれ持たされた、
このふてぶてしさは、最初からメンタルブロックを排除してくれているのだ。
ただし、このような背景があるにもかかわらず、
周囲や世間に半端に流されてしまったり、
素行不良が治らない状態だと、真っ逆さまである。
「これくらい出来て当たり前」という視点は、
周りから持たせてもらっている成功体験の前借りであって、
この借りを返さないままでいると、その人は借り物人生一直線だ。
「あの人、生まれが良くて上手く行っているけども、どこか中途半端だよね」
そう感じる人は、この両極端を把握できておらず、
借り物一直線コースを走っているだけに過ぎないんだよね。
流されずにいるには、常識を徹底的に疑いつつも、
常識をしたたかに活用する、そんな両極端なバランス感覚が大事だ。
この要素は、単に世襲や生まれという背景だけでは勝ち得ない。
「自分には、生まれも背景も何もない」
もしそう感じるなら、本から「これくらい出来て当たり前」を注入してもらえばいい。
世襲や生まれの背景など、入り口は借り物なのだから、どのみち同じことだ。
もう一度だけ。
この入り口と同時に、常識を徹底的に疑いつつも、常識をしたたかに活用する、
そんな両極端から作るバランス感覚を、お忘れなく。