どちらの品質も今のところ、
かつてあちこちで流行っていた素人いじりテレビ番組や、
「テレビまんが」と呼ばれていた時代のアニメと大差ない。
「視聴者やユーザーが、これからどれだけ成長するか」にかかっているというのが、大方の前向きな予想だ。
他方、圧倒的多数は、名出しでアウトプットする側もインプットする側も、
知的好奇心のないただの消費者に過ぎない。
ネットが普及すればするほど、素行の悪い大声大会が目立ち、
かつサラリーマンと変わらないムラ社会が露呈しているように、
知的好奇心のなさは一つの大きなパターンだと捉えることができる。
映画でもスポーツでもテレビでも、ハマり込んだごく一部の層はさておき、
圧倒的多数の消費する側は、退屈なパターンに落とし込めてしまうのだ。
この事実を前にして、誰が何を喜ぶか、誰がいつどのように飽きるかを考えたとき、
現状の「素人いじり」「テレビまんが」程度の品質から見ても、
今のところ既存のパターン通りの道を歩んでいるという状況である。
要は、ブログやSNSやオンラインサロンといった、既存のネット配信と大して変わらないということだ。
プロダクトやサービスの目新しさに、期待感を込めることは悪いことではない。
目新しいからといって、既存のメディアをウェブと小型化したデバイスを通じ、
軽薄短小にしただけでは、実は何も目新しくないというだけだ。
目新しさの中に、10年経とうと1,000年経とうとも、
ビルドし続けられる言語や知識があると強いんだけどね。