会計データ分析の用語がバラバラな理由。

データ分析ここだけ話。

「管理会計・FP&A・財務モデリング・MQ会計…といったように、会計にまつわるデータ分析の用語がバラバラなのはなぜですか?」

 

一般論から言うと、会計のデータ分析とはすなわち管理会計であると思っておいて差し支えない。

その上で、カバーする範囲に応じた方言があり、呼び名が異なるのである。

管理会計における現実の一分野に、解像度が高く毎月分析を行うFP&Aがあり、解像度を下げてExcel等で表現する財務モデリングがあるということだ。

 

このほか、MQ会計という言葉が一部で用いられるが、これはMargin(粗利)とQuantity(数量)を用いた会計の分析という意味の様子だ(マネジメントゲームという経営戦略を学ぶセミナーから来たものらしい)。

MQ会計では「価格(Price)×数量(Quantity)=売上(PQ)」に始まり、「売上(PQ)−変動費(VQ: Variable Cost)=粗利(MQ: Margin)」と「粗利(MQ)−固定費(F: Fixed Cost)=経常利益(G: Gain)」とを、数量を中心に表現していくとのことである。

ここまででお気づきの方も多いと思うが、上記の数量を軸とした分解や分析はFP&Aでも財務モデリングでも、当たり前のように行うことである

会計データ分析の本質は既に、一般的な管理会計(FP&Aや財務モデリング)が担っているという事実がある。

更に一般論を重ねると、販売数量の予測ができれば、その分析は一般的なマーケティングに化ける。

 

現実解。

概念がわかりづらいと感じる場合に、言い方含めシンプルに組み換えるのは一つの立派な手法だ。

とはいえシンプルな理解は、一般論とリンクし、適切に周辺知識をカバーするためにあるのもまた事実だが。

 

追記。

このバラつきは「どちらも大事」という、珍しいケースかもしれない。

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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詳細は上記リンクを参照
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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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