「データ分析担当者と、エンジニアの違いはどこにありますか?データサイエンスやデータドリブンやAI活用が謳われてしばらく経ちますが、区別があまりつきません。」
データ分析は、目標に向かって行動を重ねてゆく、終わりないの活動であり、
期間限定のプロジェクトではない経営の舵取りを担う。
目標までの過程に、どこかで必ず失敗が混ざる。
技術も、人もモノもお金も、失敗すらもデータとして扱って分析し、全体像をさだめ、主体的に目標を狙うための糧としてゆくのである。
エンジニアも、目標に向かって行動を重ねてゆくが、
プロジェクトには終わりが来て、サービスにも終わりが来る。
目標までの過程に、前もって失敗が混ざらないようにしておく工夫がある(失敗が混ざったときのリカバリも織り込む)。
計画通りに進めることが是であり、各人が個別的な要素を担い、技術を使って作り切ることが目標である。
現実解。
「作って壊してまた作る」のがデータ分析担当者、「作って保守して終わる」のがエンジニアだ。
データ分析担当者もエンジニアも、必要な技術的リテラシーに大差がなくなってきているが、
データ分析担当者は裁量のある個々人が組織にインパクトを与え、
エンジニアは組織立ってインパクトを与えるという違いがある。
追記。
裁量あるポジションを担いたい人はデータ分析一択。
エンジニアからデータ分析に移るときの理由にしてもよい。
boxcox.net、遠藤武。