データ分析に価値があるのは、レバレッジが効くから。

データ分析ここだけ話。

「データ分析で出せる価値で、これだけは欠かしてはダメという物事は、一体なんですか?」

 

データ分析はレバレッジのカタマリであるという一点が重要だと即答しよう。

この場合のレバレッジとは、データ分析がお金を呼ぶという極めて資本主義的な発想である。

データ分析に価値があるのは、データという膨大な事実を使い、洞察を出すことで、

弱いチカラをあっさり強大にできたり、既に大きなチカラをより大きくできるためだ。

 

今までであれば見過ごされていた事実を活用したり、

本音をカタチにしたり、

価値判断や意思決定が素早く正確に下せたりと、

洞察は広く深く遠くまで、影響を及ぼすのである。

 

リサーチアナリスト時代、統計学と財務モデリングを用い、

投資価値評価のサービスをゼロから作って大手企業相手に売り歩き、

A4用紙3枚程度の分析レポートが20万円や30万円に化けるという経験を重ねた。

ここから言えることは、既にお金を多く持ち権限が強い層をデータ分析で助けることは、

そのまま自分のお金と権限に直結するという事実だ。

技術としては、多変量解析や時系列解析、機械学習、

その基礎となる数学(解析学・線型代数)や自然科学の知識(統計物理学など)が必要となるが、

それら技術を資本が活きるよう応用し「生きたキャッシュフロー」が生まれるということになる。

テックスタートアップが急激に伸びたり、バイアウトが成り立つのは、本音が事業を創ることで生き金が集まるためだ。

データ分析が珍重されるのは、本音を仕組み化したり、洞察が別角度から光を当てたりすることで、事業を創るためだ。

 

現実解。

データ分析に、資本と権限が集約されるからこそ、自分ごととして面白く続くのである。

単に売上予測が成り立つとか、事業計画が作れるというのは、制作代行でしかないが、

その先のキャッシュフローをプラスにする梃子の原理があるため、データ分析に価値があるのだ。

 

追記。

作業をこなすだけの労働集約を追求すると、データ分析はうっかり下請けのIT企業じみてしまう事実に、要注意。

せっかくデータ分析をしているのに、資本主義ではなく労働主義に陥る企業やコンサルをけっこう見かけるが、

おそらく事の重大さに一生気づかないままなので、大チャンスが眠っていると思っておこう。

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。

↑詳しい自己紹介は上記リンクを参照。

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