生成AIの発達が目覚ましい中、「コンサルはもういらない」という声が目立つようになった。
これはその通りであり、上位0.1%以内に収まらないその他大勢のケースは、
ニセモノや未熟者として、AIに互換されることになる。
例えば、
・事業計画の制作代行しかできない
・単価の安い顧問や講演しかできない
というだけなら、もういらない。
質の低い「まとめサイト」でしかなく、
そこに具体性も命も吹き込まれていないためだ。
逆に言うと、
解像度が高く超具体的な分野と、
その解像度を下げて抽象化したのち他分野に応用できる場合は、
ぶっちぎりで価値が高い。
正統派の強者がかえって目立つ、アナログな世界になる。
もちろんこの場合のアナログとは「デジタルオンリーではない(=アナログもデジタルも精通している)」ということである。
例えば、
・具体的な業績の伸ばし方についての実績がある
・具体的なゼロイチ立ち上げや急成長の実績がある
・具体的な人に寄り添うマネジメントの実績がある
・具体的なデータ分析の手法開発や活用の実績がある
というケースや、そこから、
・具体的な要素を統計学などのモデリングで抽象化や試行錯誤し、他分野や行動づくりに応用できる
というケースが当てはまる。
いずれも、単なる「AIの先生」にはできない、アナログとデジタルの二刀流だ。
この二刀流は、生成AIツールだけでは作れない。
だからこそ、
「価値を出すためのドメイン知識を作れる」
「価値を出すための試行錯誤や行動を作れる」
という本質は、温泉の源泉やカルピスの原液工場として機能するのだ。
現実解。
アナログの価値が薄い場合も、単なるデジタル屋さんも、生成AIが普及するほど価値が減っていく。
結局、本人がゴリゴリ出した実績や、学歴や職歴といったアナログ要素がいっそう目立つようになる。
追記。
この事実は、20年と言わず30年や40年以上前から変わっていないから、不用意なAI煽りには注意しておこう。
ボックスコックスネット、遠藤武。