「マスコミは終わった、これからはネットメディアの時代だ。」
そう言われて10年以上経つけど、組織でやっていたことが、
圧倒的に強い個人で代替できるようになっただけだ。
一つ目。
ふた昔前の「素人さん」「文化人」のような枠で、
自分で自分をデカデカと売り込むことが非常に簡単になった。
要は、テレビでやっていたことがネットに移行しただけ。
二つ目。
これと並行して、電子書籍や専門書や論文を手元のスマホで、
瞬時に取り出すことが出来るようになった。
図書館や書店で出来たことがネットに移行したけれど、
読みこなして活用するには、ある程度の訓練や経験が必要だ。
一つ目は、品質が高くない割に、人気を集めて売れている人が目立つ。
二つ目は、品質の高さと同時に、活用の参入障壁が残る。
どちらもネットを使ったメディアの特性だけれども、
この壁はネットの外にある昔ながらの壁のため、超えられる人は多くない。
こういうマダラ模様の状況にこそ、価値を創るヒントが隠されているんだよね。
..遠藤武