独立していてもサラリーマンのように忙しいケースは、
率直に言って立て付け方が根本的に甘い。
ありがちなのは、
コンサル会社や、
IT企業(SIer=システムインテグレーター)出身で、
「サラリーマン時代とビジネスモデルが同じ」状態のまま、
組織を運営しているというケースだ。
SIer経営の場合は忙しさ以前に、
下請けとして使っているエンジニアがへなちょこで、
客先から文句を言われるまでがオチだ。
コンサル会社経営の場合は忙しさ以前に、
下請けとして使っているはずのコンサル経験者のフリーランス人材から、
逆に楽をするために組織丸ごと利用されているだけと言うのがオチだ。
人を張るだけのビジネスモデルなんて、
本質的に頭を使わなくても、
組織に従えば許されるサラリーマンでもできる。
「そんなことない!コンサルは頭をつかうぞ!」
と聞こえて来そうだけれど、
いかに頭を使うコンサルでも、
「頭と手だけを使わされる下請け側」か、
「頭と他人を全てを使いたおす企画側」かで、
根本的に発想が異なる。
外資の戦略コンサルでもスタート地点は、
前者の「下請け側」だと思っておくといい。
これを習い性として経験してしまうと、
どこかで「下請け側マインド」を捨てる必要が出てくる。
現実解。
物事を根本から捨てて、
ゼロから捉えなおすunlearn(アンラーン)が、
本当の意味で頭を使うことだ。
やらなくていいことをしない意思決定や、
作業をなくしたり簡略化する時間減らしは、
頭を使うことの第一歩。
boxcox.net、遠藤武。