「私は〇〇歳ですが、今から大学(大学院)に進学してキャリアになるでしょうか」
そんな相談を受けることが多々あるが、
「キャリアは年齢関係なく自分で作るもの」
と肝に銘じることが先である。
大前提で言えば、
年功序列の日系企業に入社して、
定年まで過ごすことは、
もはやキャリアとは言えない。
企業が突然買収されたり、
企業や組織や部門ごと消えてしまうこともあるためだ。
この真逆で、
企業に属したあとに大学院に行くこと含め、
移籍や転職含めて、
主体的に自分から仕掛けていくことが「キャリア」なのである。
高卒や短大卒から、
ビジネスやテクノロジーの領域で働きながら学位を取って、
外資コンサルティング会社や外資IT企業に移籍できれば、
それは立派なキャリアだ。
サイドビジネスを自分で成長させた上で、
大学院で研究を再開することも、
それは立派なキャリアだ。
「やっぱり大卒じゃないとダメですか?」
「やっぱり〇〇歳じゃないからダメですか?」
という聞き方は、
「ダメじゃないと言ってほしい!」
という具合で、
事実を歪めるための聞き方でしかない。
キャリア以前に、事実をありのまま見つめない時点で「ダメ」ということになる。
逆に言えば、
「ダメ」を知れば、
「有利」を知ることもできる。
事実をデータとして直視すると、
「学歴を後から取っても、2〜3年のズレ程度では年齢は問われない」
という分野や組織が、
先に挙げた外資コンサルや外資ITのように、
就職・転職市場にあるのも事実であり、
そのような分野を掘り下げて自分に有利に進めていくことが、
キャリアビルディングということなんだよね。
現実解。
別な競技種目に見られがちだけど、
独立はキャリアビルディングと全く同じ。
この場合は、既存の就職・転職市場を徹底的に掘り下げるのではなく、
自分の市場を作ることになることだけが違い。
どちらのケースも「実力ありき」であり、
語学留学のような付け焼き刃だとバレると覚えておこう。
boxcox.net、遠藤武。