「お金と実力」という区分で、
デイリーレポートを書いているからこそ、
さらに意図的に言い切ってしまうが、
お金も実力もただの手段でしかない。
少し頭の回る人からすれば、
手段としての収益性のあるビジネスの仕組みについて、
それを再現することはそう難しくない。
売上は、人との関係性が運んでくる。
「TTP(徹底的にパクる)」は、先行研究の再現。
この2点だけ意識しておこう。
仕事やキャリアなどはただの手段であって、
本質的には「糧を得るために時間を使うこと」に過ぎない。
仕事を通じて成長することを目的とするのは、
はっきり言って退屈だという事実を認める以外にない。
そんなことは誰でもやっている。
仕事を目的にしてしまうと、
根本的に成長しようがない。
それもそのはず、
仕事とは知識の塊であり、
人間が仕事に隷属してしまうと、
人間が知識の奴隷になってしまうためだ。
知識はあくまで人間の部下であり、
その威力を享受できないなら、
人間として退屈だ。
先に言っておくと、
仕事そのものは面白いし、成長の糧になる。
その理由はつまり、
仕事の知識や経験とは、
人文科学・自然科学・社会科学のいずれかの学問分野を、
複数掛け算したものであるためだ。
これはどういうことかというと、
要は面白い物事は仕事そのものではなく、
仕事の知識の前提となる、
学問分野の懐の深さだということである。
これは少し頭の回る人であれば、
あっさり気づく事実だ。
現実解。
学者である論客が「仕事を通じた成長など目的にするな」と言っていることと、
サラリーマンに嫌気がさして医学部に再入学するという事実は、
同じ手段ならグレードを上げたほうが、
率直に楽しく過ごすことができるためだ。
追記。
仕事を通じて自分が成長するのではなく、
自分の学びを通じて仕事を成長させるほうが、人間として自然なあり方。
boxcox.net、遠藤武。