「海外に出たい!移住したい!」
そのように夢を語る人は少なくないが、
海外に出ることの本質は、
「強い側に立って、自分のポジションを上げること」
だと覚えておこう。
そもそも、弱いその他大勢側として、
専門性もなく海外に出るのは誰でもできる。
貧しい自国に仕事がなく、
裕福な他国で底辺労働を強いられるのは、
弱者だと相場が決まっている。
「単に海外に出て底辺労働するのは誰でもできる。労働する立場として強い側にならないと無意味」
という事実を挙げる人が移住者に出てきている。
これは正しい。
ひとつ足りない要素を付け加えるとしたら、
「海外に出るメリットは、日本で外資企業に居続ければ享受できる」
という事実だ。
例えば外資の専門職(主にコンサルティング)のポジションで、
英語を使える側にいれば、
自ずと海外のブランチで働くチャンスも巡ってくるし、
そもそも現地で労働者のビザを自前で取る必要もない。
これは強くなるキャリアパスとして以前から存在している。
今では高卒から数年サラリーマンをやったのち大学に入り直して、
big4と呼ばれるコンサルティングファームに移籍を果たす人もいるため、
学び方しだいでいくらでもチャンスがある。
これと海外移住の労力を比べたとき、
どちらが自分にとってピン!と来るかで選べばいい。
現実解。
空高くから眺めると、
仕事はポジションでするものだとわかる。
強い立場の専門家というポジションを築いて、
自分の活躍を自作自演しにいくという意味だ。
ちょっとした工夫やルートや座組みで、
自分のポジションを強くできる。
実は単に海外移住の努力をするより、
素直にポジションを上げるほうが、
結果としてたやすく海外に出られる。
boxcox.net、遠藤武。