「自由がほしいから」とか、
「もっと稼ぎたいから」とか、
独立にはさまざまな理由があると思うが、
私の場合は「更に成長余地を創りたいから」だと即答している。
ここだけの話だが、
単に独立することそのものに全く意味はないと薄々気づいていた。
規模と質を高められない状態は、
零細まっしぐらゆえにカッコ悪く、
そもそもリスキーでしかない。
これは2000年代初頭までの価値観であれば全く正しい。
2010年代を過ぎ、2020年を超えた今、
この価値観は完全に逆転している。
組織に属していてはできないことが思いのほか多く、
規模の大きい物事やプロジェクトについて、
既存の人員や専門家から起用することが困難になった。
要は、個人のプロフェッショナルの実力に依拠するようになったのである。
繰り返し言及しているFP&Aも財務モデリングも統計学も、
投資案件を扱う新規事業ゼロイチ立ち上げや、
組織ゼロイチ立ち上げからの急成長経験も、
単に既存の組織に属するサラリーマンというだけでは、
経験することができないのである。
逆に言うと、
実力がある側として一次情報を握り、
意思決定を繰り返して、
知識をセクショナリズムや激務で澱ませず、
かつ知的生産として適切にブラッシュアップできれば、
それだけで身を立てられるほどに、
市場の中身が多様化・高度化している。
現実解。
セクショナリズム(組織縦割り)に横串を通し、
大学レベルの知的生産に転換し続ければ、
職歴にも学歴・研究にもつながり、
コンスタントに成長しつづけられるようになった。
表面的に「独立してます」「副業してます」「研究者です」と言い出すことは、
ハードルの低い領域がポコポコ増えたことで
誰でも言えるようになったことと対照的だ。
独立することで、実力の土俵のヒエラルキーすら明るみに出てしまう。
追記。
それだけチャンスがあちこちに溢れており、
「変わり者」に解かれることを待つ問題が、
そこらじゅうに眠っているんだよね。
更に追記。
ということは、
ステージを上げていくことにつながる問題を提起して、
それを解いていけば自ずと強い側として独立できる。
boxcox.net、遠藤武。