リサーチアナリストとコンサルタント。

daily10 お金と実力。

リサーチアナリストとして市場分析や統計予測や記事執筆を経験した上で、

独立後にいろいろな人と関わって仕事をしていると、

リサーチアナリストとコンサルタントには明確な違いがあると気づく。

 

リサーチアナリストは「ピン芸人」で、

コンサルタントは「ひな壇芸人」だ。

これはチームプレーの有無ではない。

どちらにもチームプレーはある。

そうではなく、

上意下達の有無だと言えばわかりやすい。

 

リサーチアナリストは自分の名前で自分の分野をコアに仕事をするため、

ロジックの権化でありながらも、

お客様や関係者の感情を巻き込んでいく。

そもそも市場が参加者の本音や思惑という感情の総和である以上、

感情に寄り添いながら分析するのがもっとも早く、

信頼されてホットな情報をつかめるのである。

他方、ありがちなケースとして、

外資コンサルタントは一般にロジックばかりが強調され、

かつ上下関係が極めて明確な上意下達組織である。

上意下達に見えないように、

「トークストレート」

というような理念を使うが、

本質は若手に気分良く働いてもらうことにある。

中途半端な職位の人だと、

この本質に気づかないまま外資コンサルを卒業することになる。

その場合、

本来は人を巻き込むはずの立場にも関わらず、

何でも理路整然とした対応しかできずに、

知らぬうちに不興を買ってしまう人は少なくない。

これは50代を超えても出世できず独立もできないサラリーマン止まりの人に多発しているのだが。

 

現実解。

出世すると、ロジックに加えて、

相手の感情に寄り添う対話が基本になる。

ロジックだけで済んでいるような人は、

職位が低い人でしかない。

あなたが独立したいなら、

上下関係や上意下達というロジックを捨てやすい環境は、

出世より求められる条件だと断言して構わない。

ロジックを駆使するのはあくまで手段だ。

その上で感情に寄り添って、

周囲をプラスにクセづけていくチカラは、

人の行動を自然と後押しするのだから。

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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