寄り道することで、
かえって目的が果たせることが多々ある。
偶然を味方につけたと言える。
例えば気まぐれで道を選んだとき、
気まぐれだけでは作れない味のカフェに出くわす。
人は合理的に動くと仮定されている。
そのため理路整然と誤る。
これだけじゃ偶然は味方につかない。
限定された状態で意思決定するのはつまらないからだ。
この場合の限定とは、
「自分の立ち位置に応じ、キャパが制限される」
という意味である。
既存のつながりに飽きていたり、
既存の仕事がルーチン化していたり、
知識不足、時間不足、余裕不足があると、
立ち位置が不足する。
横綱相撲が取れないのだ。
大多数はこういう不足があるから、
不測の事態には対応しない。
要は、良いカフェに出くわしても、
味をわざわざ測る意思決定の余裕すらないのだ。
この真逆。
好き嫌いをはっきりさせて、
好きにだけ特化する。
実力をつけてポジションを上げ、
嫌いは極力そらす。
これで余裕を持てる。
余裕を用意すれば、
寄り道時間で知識を仕入れられる。
仕入れた知識を時間とお金に転換できる。
シンプルに売上が立つのだ。
不測とは不足を埋める第一歩。
不足を埋めたい好奇心のままに動くからこそ、
サイフォンやハンドドリップや、
豆のローストの具合や、
サンドイッチやお菓子や
お店の接客から、
寄り道で好きを選んだ好循環を味わえる。
感性や知性から理屈づけすれば、
経営を推して知ることもできる。
現実解。
偶然を味方につけるには、
嫌いを徹底的に知った上で、
好きなものを主観丸出しで選べば良い。
時に寄り道と直行便が逆転したっていい。
なんとなく寄り道して、
好きなものが見つかるのは、
自分をプラスに持ち上げるフィルタリングをしているからだ。
偶然に見せかけて必然と感じるのは、
実力ありきということ。
boxcox.net、遠藤武。