問「ビジネスにおいて、データ分析はなんのために行う?」
解答「意思決定のために行う!」
これを正解だとするケースが多いが、実は大ハズレ。
本当の正解は、
CF(キャッシュフロー)を得るためである。
ビジネスがなぜ成り立つかといえば、
経費を用い、売上を立て、利益を出し、
キャッシュフローを残すからである。
給与も仕入れも納税も、
最後には全て現金が関わる。
企業価値評価も事業価値評価も、
キャッシュフローを源泉にしている。
プラントや航空機や船舶などの投資も、
インフラ分野のPPP/PFIも、
同じくキャッシュフローが中心にある。
現実解。
「データ分析は意思決定のために行う」
という誤謬が起こるのは、
組織の現場機能だけが肥大して、
キャッシュフローを創出する手段と目的が混同し、
権限ベースで横串を通せないセクショナリズムのためだ。
追記。
FP&A組織がうまく組めないのも同じ理由。
ファイナンスという資本主義丸出しのデータ分析をやるには、
優しさがありながらも、ストレートに厳しくならないと成果が出ない。
追記の追記。
ビジネス以外のデータ分析の目的は、
アウトカム(成果)を得るために行う。
意思決定だけでは組織の都合であり不十分。
boxcox.net、遠藤武。