エンジニア領域と自然科学。

DXの挑戦状。

エンジニアと聞くと、

今ではシステムエンジニア(という名前のエクセル職人)や、

プログラマ(と呼ばれるコード代筆者)ばかりが出てくるが、

根本は電電(電気電子)系の素養が必要だ。

さらに根源を探ると、

自然科学の基礎に行き着く。

 

電気製品や電子部品いじりに始まり、

軍事から民生用まで宇宙を駆け巡る電波を用いた無線通信、

クロック信号単位で足並みをそろえて情報処理するコンピュータ、

どちらも発振器を用いて動いている。

スマホやパソコンが動く原理は共通しているのだ。

基礎的な仕組みとして、水晶に電圧を加えて発振させる水晶振動子が有名だ。

このような原理を、

小学生でも理解できるくらいまで分解した世界共通の仕組みは、

おそらくアマチュア無線の資格だろう。

近年は年齢とわずドローン操縦のために取得する人がいる。

アマチュア無線の国家試験で水晶振動子は頻繁に出題されるが、

その振動機構は近年ようやく明らかにされたという。

小学生でも理解できるシンプルな基礎知識から、

最先端の研究まで行き着けてしまう。

それだけ懐が深い分野だ。

 

この例は「物理学と化学の知識」という土台と、

その上に乗っかる「計算機科学・情報工学・通信工学」の話だ。

本音を反映してハードウェアは次々と小型化し活用しやすくなり、

IoTやDXの名の下に淡々と拡散している。

 

現実解。

エンジニア領域と自然科学のつながりがシンプルな言葉で見えると、

「デジタル」という言葉は、

量子化や離散数学の話に終わらない。

年齢を問わず「仕組みが具体的に見える基礎」だ。

技術者であろうとなかろうと、

文明の利器としても教養としても、

強烈に世界を切り拓く武器になる。

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。

↑詳しい自己紹介は上記リンクを参照。

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