書くことと読むこと。

daily10 お金と実力。

書くことそのものは素晴らしい。

が、書くことそのものを不用意に誇ると、

一発でショボくなる点に注意しよう。

 

リサーチアナリストをしていれば、

マーケットレポートを年間200本以上は書く。

「書くこと=市場の洞察を伝えること」

という質やインパクトのためである。

書くことそのものは誇ることではない。

これはちょうど、大学で研究者がレポートや論文を書くことと同じだ。

数を誇ることは重要だが、

それは質とインパクトを増強する試行錯誤の過程であり、

淡々と実戦でトレーニングしているだけである。

書くことそのものは手段に過ぎず、誇ることはない。

仮に書くことを誇ったり、

書くことの有無についてとやかく言い出すなら、

その人は質が低いか、誰かに操られているかのいずれかだ。

 

現実解。

要は文芸の話なんだよね。

文芸をベースとした創造力が足りていないと、

コンテンツマーケティングのように薄っぺらい。

そのまま歴史や古典を誤読してしまい、

赤っ恥のまま信号を一時停止せず事故を起こすのである。

お金と権力がいくらある環境でも、

あるいは学力をいくら誇れる環境でも、

文芸という「読んで考えることそのもの」は、

自分で自分を疑える人だけの財産であり、

自由に過ごすための特権なんだよ。

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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