英語力で差がつくポイント。

daily11 スモール分析。

「英語力でいちばん差がつくところってどこですか?日本にずっといるだけだと、会話ができないことで悩む人が多い様子ですが。。」

 

いちばん差がつくポイントは、書く力(ライティング)だと言ってよい。

論文やレポートなどで自分の考えを丁寧に書ければ、発表(プレゼンテーション)ができるし、書いたものを軸に会話や議論ができる。

少々荒っぽいが、会話はある程度文法が崩れても通じる。他方、書くことはそれだと不十分だ。

書くとは思考の整頓であり、知識のインプットや物事の分析と並行しつつ、一定の作法に徹底して従う必要がある。

英語圏の教育で小学生くらいから小論文を書く訓練をするのは、書くことはこの先ずっと必要なアカデミックスキルや知的創造という前提のためだ。

5教科が受験で科される日本の大学受験の場合、英語で理系・文系問わず100語程度の自由英作文が関門になることが多いが、そのレベルはある程度トレーニングすればあっさりこなせてしまう。

逆に言うと、ネイティブや帰国子女で日常会話が英語で出来るからと言って、トレーニングが足りなければ知的創造が出来ずに割を食うことになる。

帰国子女や留学経験者など、表面的で口先どまりの「自称英語強者」を多数見てきたが、このような層ははっきり言って知性や実力が足りていないので、どこかで消えていくことになる。

このような層を参考にしても意味はない。

 

日本語圏で教育を受けてきているのであれば、

・英語で日常や哲学・歴史・数学・自然科学・政治・経済・ビジネスなど物事のイメージを抱くことができる

・抱いたイメージを小論文のような一定の構造の文章で丁寧に表すことができる

ことの2つに特化すると「英語学ぶ」チカラにつながる。英語でも英語外でも、トータルで見て人生を豊かにし、有利な土俵につながる。

ろくに海外に出たことのなかった自分のケースで言うと、結果としてキャリアで困ることは無かった。

英語力をつけてTOEICのスコアを高める方法を問うより、自分の頭脳を英語でも知的好奇心でも鍛えてしまうほうが有意義だと考えるが、いかがだろうか。

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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