そもそもコンサルティング自体が、事業立ち上げと別ジャンルだ。
数多くの人が想像するコンサルティングに当てはまる領域を広めに取ると、
・戦略系(マッキンゼーなど、全社の経営戦略を立案して洞察や行動を打ち出すもの)
・総合系(4大監査法人のコンサルティング部門のうち、IT戦略や業務改善など、下請け分野ではないもの)
・ファイナンス系(投資銀行、大きめのPEファンド)
・リサーチ系(市場分析、市場予測、価格予測、経済予測を継続して行う調査部門またはシンクタンク)
・メガベンチャー系(新規事業立ち上げ、ゼロイチからのグロースなど多岐にわたる)
の5分野までである。
これ以外のコンサルは「下請け制作代行」や「規模の小さいマーケティング」どまりであり、
いくらコンサルと名乗っても、戦略が求められる事業立ち上げとは無関係である(独立はできるかもしれないが)。
そもそもITシステムの構築・導入代行では、客先に新規事業を作って売上を立てることはできない。
他方、むしろメガベンチャーで事業開発を行ったりするほうが、コンサルを超えてコンサルじみており事業立ち上げに強いと言える。
もちろん、上記の5分野に関わっていても、サラリーマン体質が染み付いて群れてしまえば、事業立ち上げには程遠いのだが。
現実解。
「コンサル」という言葉の猫だましに乗るのをやめよう。
純粋に未来の妄想と圧倒的な実績を見るほうが、実りが多い。
追記。
個人の妄想が、規模の大きいコンサルを上回ってしまうことなど、多々ある。
本当の意味での投資家はそういう存在。
boxcox.net、遠藤武。