「通例で決まっていますから」
「言われた通りにやりましょう」
これは何も考えずにできる、知的生産とは真逆の立場だ。
あなたが右も左もわからないヒヨッコの立場なら守る必要があるが、
仕事を3年や5年やっていて基礎がわかるレベルなら、むしろ通例を疑うことを覚えたほうがよい。
全ての仕事は、
・同じコストのまま価値を上げる
・コストを下げても価値が変わらない
ことで発展していく。
製造業が何事につけて繰り返すカイゼンや、コンサル会社が口うるさく言うバリューとは、
通例と真っ向から対立しようとも、価値を出したものが勝つルールのゲームなのだ。
これは通例を守る層から言えば、苦々しい真実である。
ゆえに、既存の価値観を乱す者を、よってたかって群れて非難する。
もっとも、のほほんと群れて守ってばかりでは、既存の価値観は朽ちていくだけなのだが。
だからこそ、多数派が気づかないことを堂々と意識し、新たな価値を作った人が、
危機や修羅場を乗り越え、稀代の英雄として崇められる。
現実解。
その他大勢が群れている事実を、逆手に取ろう。
どうせ大多数はのほほんとしていて、逐一あなた含む他人のことなんか気にしていないのだから、
通例なんていったん脳内で無視してしまっていい。
その結果、価値があがれば、こっちのものだ。
boxcox.net、遠藤武。