年収が倍違うと、話がかみ合わない。

daily11 スモール分析。

生々しいことを言ってしまうと、

年収で価値観や立ち居振る舞いが、

根本から上下に分かれてしまう。

 

同じ社長でも、

おどおどしている残念社長と、

どっしりしている悠然社長とでは全く異なる。

前者は金策に走って顧客の痛みを無視して嫌われる、下側だ。

後者は顧客や社員の痛みに応えて人とお金に好かれる、上側だ。

これには例外がない。

 

下側の壁を越えるには、矛盾を許容して、逆を取るしかない。

そもそも矛盾しないままでは人に使われる側で人生を終える。

新しい価値とは矛盾やグレーゾーンから出てくるのであり、

理屈に理屈で返すだけでは価値は創れないのだ。

バカげた失敗や発想や、バカげた本音にこそ人があつまるのは、

マンガや小説の面白さのポイントだ。

ロジカルで矛盾のないストーリーなど誰も聞きたいと思わないし、

そこからはヒーローもヒロインも成長物語も成立しない。

にも関わらずロジックだけで返してしまうのは、

ヒーローやヒロインではない脇役だからだ。

 

下側の脇役を脱したいなら、

「脇役の分際で偉そうに…」

と言われてしまうような、

脇役をやめる立ち居振る舞いを徹底継続する必要がある。

ただ立ち居振る舞うだけでは不十分であり、必要なのは徹底継続だ。

出したりひっこめたりしたら、余計に舐められる。

そうではなく、誰に何を言われても徹底するという、

理屈抜きのバカげた本音を優先させるのだ。

フィクションでヒーローやヒロインが人助けするのに、

やたらと理屈ばかりが先行したら、物語は一発で退屈になる。

リアルで言うなら、

やたらと金策ばかりが先行したら、ビジネスは一発で退屈になるのと同じだ。

キャッシュフローを上げていくことは重要だが、

それは本音ありきであり、

痛みに応えていく面白さがあるから自ずと勝てるのだ。

 

現実解。

下側の人は、ついうっかりビビって下側に逃げるから、

退屈なその他大勢なんだよね。

ビビっていても弱っちくても、

本気で取り組めば誰かがピン!とくるはずだ。

ピン!の量と質を上げていくことで、

上側に逃げることができる。

強いヒーローが最初から強いことなどほとんどない。

話が噛み合わないのは、額面通りの年収もあるけれど、

どこまで痛みと向き合って、畏怖され信用されているかの差でもあると知っておこう。

バッシング覚悟で上に逃げるほうが、

結果的に話が噛み合って理解者や協力者が増えるのは、

単にそれだけカッコいいからなんだよね。

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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