デジタル化で現場感覚が重要になり、神通力が薄れた。

daily11 スモール分析。

デジタル化は、素直で残酷だ。

現場感覚がない頭でっかちの自称有識者を、

根こそぎ排除してしまうためだ。

これは数年前や十年前までなら「マスコミ文化人売り」「SNS強者売り」できた層が、

次々と時代に追いつけず、素人並みに落ちぶれていっている逆転現象である。

要は、メディアの神通力が薄れているのだ。

極論や持論を、さも正論やデータがあるように見せかけて言っていた場合、

それはグレーゾーンで誤魔化した猫騙しだとバレてしまう。

ある種の妄想や思い込みを承知の上で始まり、

人を勇気づけるストーリー立てをするなら、

昔も今も変わらず人を惹きつける。

これは実力が必要だ。

データドリブンの影響で物事はニッチ化し、

一次情報がモノを言うようになった。

一次情報の薄い状態でぼんやり言えてしまう未来予測は、

胡散臭い猫騙しに堕ちていったのだ。

これに加えて、炎上芸はとっくに飽きられた。

そんな猫騙しが通用しなくなった世界が、

ニッチに深く切り込み、

ニッチを横展開させる、

データドリブンな世の中なのである。

 

「文化人売り」「SNS売り」は、一次情報不足として小粒に収まる。

結果として炎上芸に逃げ、カルト的になり、さらに小粒になっていくのだ。

なんでもデータ化されたり、データで考えるということは、

データそのものを読み取るための基礎知識や経験がカギであり、

本当の専門家を当たること以外では、動向を読むことが厳しくなった。

炎上芸とはデータドリブンのいらない甘さがある。

この甘さがあると、いくら流行っていても、どこかで大嘘つきになってしまう。

実は、これを包み込んで上書きすれば、確実に勝てる。

 

「ゴリ押し売り」は広告塔の典型行動であり、

CMなどの広告の現場を知っている人からすれば、

当たり前の話だったんだけどね。

研究者や学識経験者を名乗る割にフリーランスデザイナーみたいな経歴があったり、

実業を標榜する割にロクな職歴も企画歴もなかったりするケースで、

専門誌や専門書のレーベルに関わっていない人は、

例外なくグレーゾーンで騙し騙し売っているだけです。

これが一概に悪いとは思わないし、ビジネス的には非の打ち所なく正しいけれど、

そもそも知識層とは言わないし、小粒であることには変わりない。

 

現実解。

ということは、それだけ蓄積がある人が、

ちょっとした工夫で世に出やすくなったということだ。

毛並みの良い層がそのまま実力通りに生き残るということであり、

本当に実力がある人には大チャンス。

 

追記。

実は数年前から「あっ、実力がないのに強者売りしているヘナチョコが増えている!」とわかっていたけれど。

そういう層ほどやたらねちっこく、すぐ「訴えてやる!」とムキになって言い出すので、本当に実力も知名度もある人からは見抜かれていた。

そういう層は、デジタル化やコロナや国内外の動乱といったイベントで、実力があるフリがバレてしまうまでがオチ。

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。

↑詳しい自己紹介は上記リンクを参照。

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