気力が出ないアパシー状態なら、ハードルを下げ、勝てることをまずやる。

daily11 スモール分析。

「何をやるにしても、気力が出ません……。」

そのようにチカラなさばかり前面に出た、アパシー状態の悩みを質問をされることがあるが、

そのチカラなさを無くすために、まずは勝ちに行けばよい。

小さい勝ちで構わない。全ての物事は、なんやかんやで勝てれば面白くなる。

 

どんなに小さなことでも、うまくいけば動機づけのきっかけが得られる。

自分で「おもしろい」と動機づけできることもあれば、

誰かから「やるじゃん」と言ってもらえる動機づけもある。

「そんなの小さすぎるからやめとけ!」と退屈なことを言い出す人は無視でよい。

そのように繰り返して、ピン!と来る物事だけを取捨選択する視点を大事にすればよいのだ。

 

つまるところ気力とは、モチベーションに頼らずに、ついうっかりやってしまう流れのことだ。

ついつい本を読みすぎたとか、ついつい映画を見過ぎたというとき、いっさい「こうしよう!」とは思っていないはずだ。

その感覚を横展開させることに、思考や妄想を用いるのである。

 

一定の実績がある人は「自分が面白いことじゃないと、そもそも続かない」と、包み隠すことなく直言する。

経営者も学者も作家も、突出した実績を持つ人が異口同音にそう答えるのは、

それだけプラスの動機づけを繰り返しているからこそなのである。

 

あなたが今、やるべき仕事がつまらないと思うなら、

自分の心を堂々とかばいつつも、転職活動や情報収集を重ね、

今やるべきこととなんらかの形でリンクさせていけばよい。

コツは、自分と似たような立場を経ていて、自分より活躍している人を探しあてることである。

そうやってベンチマークを行うのだ。

もっと言えば、ベンチマークという言葉すら不要で、憧れの人の思考や口癖をひたすらご機嫌に真似するだけでもよい。

仮に今の自分が、真似る元ネタに遠く及ばずともよい。

そもそもいくら真似しても、そこに自分のオリジナル要素がつい入り込むのが、自然な流れだ。

完全な丸コピーだと退屈だからこそ、「自分だったらこうする」という要素を、1%でも0.1%でも入れてしまえばよい。

真似して成り切って、童心にかえってごっこ遊びをしているうちに、

童心に包み込まれて無気力がどこかに消えていけば、勝ちである。

 

現実解。

最初は不格好でも不器用でも、うまくいっている人は大概このような流れを経ている。

アパシー状態どころか、どん底を経たことが「変わるためのいい機会だった」と納得するまでがテンプレ。

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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