お金で解決できる悩み、できない悩み。

daily11 スモール分析。

ほとんどの悩みは、お金で解決できる。

衣食住も教育水準も、世の中をみていると、

お金で買っている要素が色濃いというのが実情だ。

中学受験も大学受験も、才能の要素がゼロとは言わないが、

才能はお金の余裕と心の余裕が支えているのが事実だ。

お金がなくても才能を発揮する人はいるが、

お金で教育と才能を得るほうが圧倒的にハードルが低い。

「親ガチャ」とか「地域ガチャ」は、

地の利がそのままお金回りや知的水準に反映し、

ハードルを押し下げている。

 

その一方で、絶対にお金で買えない要素がある。

それはセンスの良さだ。

本音と独自性を掛け算すると、その人のセンスになる。

本音も独自性も、常に学び続け、常に細部と全体に目を光らせる、教養の賜物である。

教育水準がいくら高くても、本音が目先の競争では、独自性が身につかないし、それではいくら専門があっても教養とは程遠い。

お金をいくら持っていても、学び続けていないなら、文字通りヘナチョコどまりである。

「この人はセンスが悪いな……」という人を見かけて嫌な気分になったことはあるだろうか。

つまるところセンスのない人は、中途半端なくせに不自然な背伸びをしており、誠実さと素直さに欠ける。

だからこそ嫌な気分になるのだ。

これは、実は武器である。

センスのない人に嫌な思いを抱けるというのは、あなたにセンスがある証拠だ。

一言物申したくなる分野には、かならず才能が眠っている。

ビジネスも研究も、まず一言は独自に物申したくなる本音からしか、始まらない。

他の人はなんとも思わないことについて、一言がつい出てくるというのは、それだけでセンスのあり方なのである。

 

現実解。

お金で解決できる悩みは、さっさとお金で解決する。

その上で、お金で解決できない悩みは、自分のセンスを一点突破で勝てるように活用して解決する。

せっかくついうっかり物申したくなるセンスがあるなら、

物申す精度を上げるために、全体像も細部も把握すればよい。

大人がする勉強というのは、試験のためにやらされるものではなく、

何かに駆り立てられ、雨垂れが石に穴をあけるかのように、

ついつい本音で繰り返してしまう感覚的なものだと覚えておこう。

それくらい本気になってしまうからこそ、お金では解決できないという重みがあるのだから、

淡々と確実にできることに集中するほうが、ただひたすら楽しく悩みを解決できる。

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。

↑詳しい自己紹介は上記リンクを参照。

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