世の中には、気づいたらアップデートされている物事がたくさんある。
「もっとこうすれば良いのに…」は、向上心の種であり、
不満の数だけアップデートがあると言って良い。
例えば統計学を使うためのツールは、直近10〜15年でR言語が席巻した。
さらにRで作ったJaspやJamoviのように、お高い市販ツール顔負けのソフトウェアが作られ、活用されているが、
「統計ソフトがお高いのはおかしい!無料でも使いづらかいのはおかしい!もっとこうすれば良いのに!」
という本音があるからこそ、実現したといえる。
これは当初からしたら、全く想定できなかった、夢のような出来事だ。
また、1990年代に人気を誇ったテレビゲームは、レトロゲームという分類がなされ、
タイムアタック(早解き)を競うRTAという遊び方が広がった。
それどころか、そのゲームを改造するパッチがネット上で出回ることもしばしばだ。
例えば、とあるレトロゲームのリメイクを別なゲームハードで行った際、
音源に憤慨したユーザーが、「これじゃ音楽がカッコよくない!ダメじゃん!もっとこうすれば良いのに!」と、
原作の音源通りになるパッチを作って公開するケースもある。
著作権を守る必要はあるが、そのような事例を動画サイトで知ると「すごい!」と唸らされてしまうばかりだ。
現実解。
「もっとこうすれば良いのに…」という本音は、好奇心の源泉だ。
そうやってついつい動いてしまうと、信じられないくらいの成長を果たすことになる。
boxcox.net、遠藤武。