「一字違いで大違い」に気を遣えると、差がつく。

daily11 スモール分析。

「ベット」「ドッグ」「ドラッガー」など、

一字違いで大違いの物事が多くある。

これらは以前からある間違いとも言えるし、

メールやSNSが広く使われるようになったことによるものとも言える。

ひとつ確かな事実を挙げると、一定以上頭の回る人や組織であれば、一字違いで大違いを放置することはない。

正しい言葉遣いは、気遣いだとわかっているためだ。

 

よくある事例。

一つ目は、寝床を意味する英単語の「ベッド(bed)」。

これが「ベット(bet=賭ける)」とつい誤って書かれてしまうことが目立つ。

「ドイツ語でBett(ベット)=英単語のbed」なので、カナ表記は間違いとは言い切れないと反論できるが、ドイツ語として意図的に使うケースは皆無だろう。

二つ目は、検診の「人間ドック(dock)」。

船が船渠(dock)に入って徹底的に点検・修理することから名付けられた。

「人間ドッグ(dog=犬)」と書いてしまうケースはまず無いと思うが、念のため気をつけておこう。

三つ目は、マネジメントの父である「ピーター・ドラッカー(Peter Drucker)」。

残念ながら頻繁に見かけるが、「ドラッガー」と誤記しているケースが多い。

言語の違いによる表記揺れというわけではないため、過去に和書で「ドラッガー」と書かれてしまった可能性がある。

引用文献としてお付き合いするなら、著者の名前は正確に書こう。

 

一言断りつつ、リスクを明示しよう。

誤表記で揚げ足取りをしたいのでは決してない。単なる間違いは誰にでもあるし、もちろん私にもある。

一番のリスクは、自覚症状のない誤記を継続してしまうことで、「この人はダメだな」という負のブランディングが起こることだ。

少なくとも、執筆経験のある人や、まともな研究開発経験がある人や、一定レベル以上の人からは、確実に無視されてしまう。

笑い事ではなく「あんなのと関わっていたらダサい」と見なされ、人離れを起こし、気づいたら落ちぶれかねない。

そもそもまともな大学で学んだり、まともな組織で働けば、このような間違いは必ず指摘される。

誰もが間違いうるからこそ、それもまた気遣いのあり方であり、知性に反映される。

 

現実解。

ちょっとした間違いが混ざること自体にビビる必要は全くないが、

「一字違いで大違い」の継続を放置しない実力を最低限つけておこう。

地道で小さな積み重ねへの気遣いが、そのまま信頼につながるから。

 

追記。

セキュリティ上やデータ分析上、ケアレスミスと言えない一字違いの放置は、一発で詐欺師扱いされる。

フィッシング詐欺や迷惑メールの文面にはあり得ないような誤字が混ざる事実が多々あり、一発退場を喰らう。

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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