「サバサバ系」「竹を割ったような性格」は、意外と成長しない。

daily11 スモール分析。

「私サバサバしてるんです」

と、何でもあけすけに言う人が一定数いる。

実はこういう竹を割ったようなタイプの人は、

思いのほか伸びない。

すごく素直に見えて、実はすごく頑固だから、

周囲の助けが得られないためだ。

 

何でも迷いなくあけすけに言うとは、

良いことのように思えるが、

逆に言えば相手の立場を慮ることができない。

これは価値を作る上でものすごく不利だ。

信頼されることも、契約してもらうことも、紹介をいただくことも、

全ては相手の立場を慮ることにある。

市場は売り買いする相手がいて成り立つ。

慮ることができず、

ついうっかり自分の立場ばかりを優先してしまい、

話を聞いていると言いながら、

実は全く聞いていないように、

少しずつ歩み寄る姿勢が薄く、

「この人、実はダメだな」

と、素直ではなく粗暴だと見透かされ、

話し相手やビジネスパートナーが興醒めしてしまうのだ。

 

価値を作るとは、

自分のエゴや成長意欲を全開にすることで、

お互いの成長に一点の曇りなく寄与することである。

素直であるとは、

本音とかわいげの2つでお互いにピン!と来て、

お互いの成長に一点の曇りなく寄与することである。

対話を通じて、そのように解像度を高くしていくのだ。

これは大胆さと繊細さの両方が必要だ。

成長し続ける経営者は、

明確で大胆な本音がありながらも、

その出し方や発想はとても繊細でかわいげがあり、

確実に意中に相手をうまく巻き込んでしまう。

経営者に限った話ではなく、リーダーシップを発揮する人全般に言えることでもあるが。

「サバサバ系」とか「竹を割ったような性格」とは全く異なる視点であり、

ついうっかり人が巻き込まれてしまうから、

ついうっかり本人も周囲も限界を突破して成長してしまうのだ。

 

現実解。

この視点にギクリとするなら、

人はギャップに惹かれると覚えておこう。

今までならサバサバとスルーした、

ちょっとしたことに着目するのだ。

ちょっとしたことを楽しくするとか、

ちょっとしたことを盛り立てるとか、

すごくすごく小さなことを、

相手目線で見てあげるとよい。

ケアギバー(care giver)になることで、

「サバサバ系」「竹を割ったような性格」が、

かえってプラスに光り輝き、

ついついチャーミングさが出て来る。

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。

↑詳しい自己紹介は上記リンクを参照。

boxcox.netを講読する
タイトルとURLをコピーしました