サラリーマンをやめれば一発で経営者感覚を持てると思いがちだが、これは正しくない。
正確には「経営者感覚を持たずに独立すると、苦戦して勝てず、誰にも気づかれないまま市場から消えていく」だけである。
これはIT含むコンサルの分野で、実態は資料作成代行や人材派遣どまりの下請け企業にかなり多い。
サラリーマンと同じ目線で、発想とビジネスモデルが止まっているためだ。
この解決策は2つある。
ひとつは「ゼロから2〜3年で年売上高50億円超えの成長をコアポジションで経験する」というような、圧倒的な背景を持つこと。
もうひとつは「自分の妄想をそのまま答えとして建て付け、TTP(徹底的にパクる)を通じてビジネスにしてしまう」こと。
前者は、サラリーマンどころか創業経営者でも少数派だが、スタートアップをサラリーマン時代に経験しておくとその後コンスタントに勝てるという実例だ。
後者は、今の自分が楽勝できるニッチな分野を探り出し、極力初期投資をせず、勝ちに行くという発想だ。
ビジネスそのものの難易度は、受験勉強よりハードルが低いと知れ渡った今、迷ったらTTPとガリ勉を通じて後者を取るとよい。
現実解。
経営者感覚とは、TTPと楽勝を繰り返すことに他ならない。
下請けや制作代行や、サラリーマンの時点で、楽勝はしづらいと気づこう。
boxcox.net、遠藤武。