ビジネスの場や就活の場で、ディスカッションが多く行われるようになった。
これは学問や研究と同じく、知的生産という「レベル上げ」のためにある。
要は成長という目的のために行う、水準の高い営みなのだ。
この真逆に気を付けよう。
気を付けておく必要があるが、ウェブ上で極論をぶち上げて醜い応酬や炎上や論破を狙うことは、
知的生産にもレベル上げにも該当しない「ニセ議論」であり、ディスカッションとは言わない。
これは成長と真逆の姿勢でしかない「揚げ足取り」のためだ。
現実でも、本筋と関係ない揚げ足取りは心と身体を消耗するニセ議論だ。
既に名前を知られる人が、このようなニセ議論で話題を呼ぶことがあるが、
これは古代ローマの剣奴がコロッセオで行う殺し合いのような見世物であって、
コンテンツがマネタイズできるからやっていることなのである。
現代では剣闘ではなく、ネット上でレスバトルを行う興行なのである。
ネット上で誰でも匿名実名問わず自分の論題をぶち上げられるようになり、
レスバトルのビジネスモデルに駆り立てられ、中身のないステマや自作自演の剣奴が増えたが、
不用意に揚げ足取りばかりしていると、リアルがからきしダメになるまでがシナリオだ。
剣奴に仕立て上げられて消耗し、古代ローマでも野蛮人扱いされたのと同じであり、
あるいは極端な内容の見世物にお金と時間を吸い上げられる底辺にピン留めされる。
早い話がカモにされるコースなので、要注意。
現実解。
ディスカッションは、レベルの低い人が行うと揚げ足取りに落ち、実力はおろか気分も下がる。
そのような場合、無言でその場から離れ、誰であっても二度とその人とは関わらなくてよい。
そのぶん、レベルを上げるためのディスカッションには積極的に関わり、
読書やアウトプットと組み合わせ、自分のレベルを徹底してあげて行こう。
boxcox.net、遠藤武。