デジタル化でなんでもデータ分析ができてしまい、
分析のためのツールも日ごとに導入や操作が簡単にも関わらず、
出来ることが高度化し続けている。
となると、残るのはアナログ的な要素になってしまう。
ゼロイチ立ち上げで急成長したケースを細かく知っているとか、
プロダクトや商品の構築の実態を一次情報で知っているとか、
大企業から中堅・中小企業まで事業構造を把握しているとか、
より生々しい、なかなかデジタルデータ化されない現場の情報や感度が重要になってきている。
データ化できる要素だけではその他大勢になってしまい、
ビジネスの場合、同業他社に比較されないようにすることに必死になるところまでがパターンだ。
例えば、デジタル化で必死になればなるほど、
マーケティングは逆に機能する。
ウェブ上で炎上させれば目立てるが、
オリジナリティはいらないので、
後からアナログ的にしっぺ返しを喰らう。
気をてらって炎上を狙うとは、
かえってデジタル化で下に逃げてしまい、
アナログ的にはその他大勢だという事実を無視してしまう。
現実解。
当たり前のことを当たり前のようにやるとか、昔ながらのあり方を踏襲するとかの、
アナログ的な発想のほうが、むしろデジタル化の中で、
貴重な経験が積めることになると判明した。
デジタルで情報はあっさり取れるけど、
経験や対話や読書は極めてアナログ的ということ。
boxcox.net、遠藤武。