IT分野・コンサル業界・金融業界でも、製造業やエネルギー業界でも、官公庁でも、あるいはFP&Aでも共通しているが、
規模が大きく目立つ組織ほど、何らかの形で自社のノウハウを公開している。
研究開発の一環でもあり、人材採用やマーケティングの一環にもなるためだ。
公開先は、論文誌や専門誌、技術報、在籍者・出身者・経験者による著作などさまざまだ。
AIや統計分析の手法は、論文や専門書で手に入る。
オープンソースソフトウェア(OSS)や、
オープンイノベーションが謳われて久しいが、
広がるほど全体が底上げされ、
さらに新たな価値が出てくると知っているのだ。
この真逆で、規模が小さい組織ほど、やたらとノウハウを隠したがる傾向にある。
なけなしのノウハウによる一本足打法しかないために、
転用されてしまうと自社の事業が成り立たなくなる(と思い込んでいる)のだ。
正確には、そのなけなしのノウハウも誰か他人の受け売りや孫引きのツギハギだったり、
他人の学術的発見に勝手に®️マークをつけただけの粗悪な発想だったりと、
めまいがするようなものも少なくない。
そもそも、本に書かれた既存の技術や知識の組み合わせで上書き消去できる程度のものばかりで、
新たな価値など出てこないというのが、ありがちな実情なのだが。
現実解。
自分のレベルを上げるには、どこかでオープンし切らないと先に進めないんだよね。
知識の構造がそういう作りなのだから、その原理原則に従うほうが、実は手っ取り早い。
boxcox.net、遠藤武。