仕事選びの基準。

daily11 スモール分析。

「遠藤さんは、なぜ統計学やデータ分析を仕事にしたのですか?日系企業から外資企業まで含めたデータ分析やFP&Aを軸に転々としたのですか?」

 

サラリーマン時代について、仕事選びの基準は2つあって、

・大学や大学院までで必要な技術を活用できる

・関わる組織が嫌になったらあっさり辞めて次に行ける

ことを全ての基礎にしていた。

そうすることで確実に楽勝できて、

かつその他大勢に堕することを防げる確証があったからだ。

 

というのも、

専門分野も研究開発もなく数学もいらない文系職は明らかに向いていないとわかっており、

にも関わらず待遇が良いとは言えない技術職を選んでしまうと確実に嫌な思いをすると直感していたからだ。

小学生くらいのときに、周りの大人を通じて上の直感を抱いてしまっていたため、

「これはどうにかしないと社会不適合でどこでも過ごせないぞ、マズいな……」

と思っていたのである。

その結果、

ぜんぜん出来なかった英語が出来るように持ち込み、

もともと好きで得意だったテクノロジー分野をカギにしつつ、

文系も理系も国籍も関係なく世界基準で徹底して学ぶ大学を選んだ。

日系企業も外資企業も研究機関も官公庁も政治も全て見ることができたので、

全てには一長一短ある事実を知り、

「なら自分の好き勝手を極めて、突出した価値を堂々と創ろう」

という方向性を固めたのである。

 

結果として、数理統計学をファーストキャリアにできたどころか、

プロダクトを構築して売り歩くことができたのは、

やっぱり小さいころからテクノロジーや確率・統計に触れていたからなんだよね。

それ以前に「英語だけは絶対に出来るようになれる自信がない……」と思っていたところを、

ちゃんと覆すことができたのも大きい。

これは単に、自分にとって勝ちやすい土俵に持ち込んだだけである。

もともと自分の周囲の背景に、電気電子系や土木系といった工学分野があり、

その一次情報から、何ができて、何ができないかの価値観を知り、

その上で突出していくことが、遠回りに見えた近道だった。

何ができて、何ができないかの価値観がわかれば、好き放題動くことが価値になる。

好き放題動けるということは、自己決定権があることであって、

自己決定権があるとは、自分で自分の適合しやすい場を創ることだ。

そうしているうちに、

まじりっけのない一揃えのデータや事例といった一次情報がガンガン増えて、仕組みを作ることができた。

ちゃんと自己決定しているからこそ、信頼を勝ち得ているということであり、

わざと遠回りして、勝てることでひたすら楽勝しながらも、

かえって近道となり、その他大勢に堕することをいっさいせずに済んだ。

 

現実解。

少し遠回りしているように見えても、

楽勝できる場で楽勝し、その他大勢落ちしなければ、

一見不格好なルートに見えたとしても、実はカッコいい最短ルートだ。

これは転々とすることでしか出すことができない価値である。

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。

↑詳しい自己紹介は上記リンクを参照。

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