MVVは、価値観の命綱。

daily11 スモール分析。

「MVV(Mission/Vision/Value)なんていらないですよ!実力のが大事です!」

当初、そう言い出すマネージャークラスの従業員は少なくない。

これが、

「……MVVで価値観にマッチするほうが、実力なんかより遥かに大事なんですね……。」

と「180度変わりました!」という報告を、経営者さんより受けることが、頻繁にある。

というのも、

MVV(特にValue=価値+価値観)は、その組織の命綱であり、

社長(やマネージャーやスタッフ)の命綱として作用するからである。

 

例えば、仮に社長がついうっかりピリピリイライラしてしまったとしよう。

このとき、MVVという仕組みに乗っかっていれば、口調や語気をいっさい荒っぽくしなくとも、

マネージャーや平社員を見守る形で、大事な視点を「MVV」として淡々と出すことができる。

たとえ少しばかり語気が強くなったとしても、それ以上はオーバーシュートせずに終わり、

「あちゃー、経営者としてMVVを自分が守りきれていなかったな……」と内省できる。

これが命綱としてのMVVの効力だ。

 

MVVが無ければ、

「何もそこまで粘着しなくてもいいのに……」というネチネチとしたお説教をしてしまったり、

「何もそこまでブチ切れなくてもいいのに……」という怒りをあらわにしてしまったりして、

結果として人離れを起こしてしまう。

そうなってしまえば組織はご臨終だ。

ストレートに言うと、MVVという仕組みでこれを防ぐことができるのである。

無論だが、MVVを軸に採用や営業をしていれば、イライラするような、

価値観が異なる人が、こちらに来ることがなくなり、好きな人とだけ関われる。

 

現実解。

価値観が合わない人と、ウソをつきながら関わるというのは、そもそも寿命が縮まる。

MVVに乗っけてしまえば、その真逆にある、自分の使命を生きることができる。

いつの世も、使命に気づいている人は多くないから、徹底すればするほど変わるチャンスだよ。

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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