時として、理詰めの決断よりも、
「大掴み」で決めたことが、
うまくいくケースが多々ある。
これは、ロジックを否定したいのでもなく、
また、直感で決めろと言いたいのでもない。
今見えているロジックには、そこに対立しうるロジックがあり、
いくら理詰めを極めようとしても、全てを勘案することなど、
時に非現実的なケースがあるということだ。
例えばデータ分析を行なっていると、
根本的にデータを取るには金銭的にも時間的にもコストが高すぎることなどよくある。
その場合、ありものである程度信頼できるデータや事例や特徴を当てはめて、
その上で「大局から言うと、こう推移しそう」という判断と決断を、
外れる可能性を織り込み済みで、下すのである。
素早く大掴みして、その上で「これは大丈夫」「これは違う」と判断していけば、
自ずと分類がなされ、大掴みの解像度が上がる。
現実解。
このように動いていれば、
結果として現実解の精度が上がっていく。
追記。
「なんとなく」の直感で下した決断がガンガン当たる人がいるが、
それはその人の「大掴み」の精度が最初から高く、
失敗パターンと成功パターンを知っているからである。
追記の追記。
パターンを読書から先回りで仕入れているまでが、一揃えの答え。
受験の先取り学習と同じ構造は、現実のあちこちにある。
boxcox.net、遠藤武。