「大切なことはたくさんあると思うのですが、独立する際に重要なことは何ですか?」
たった一つだけ挙げるなら、「発想を真逆にする」ことだ。
例を示していくと、
・自由な時間を極力増やす(→勤め人が残業代で月収を増やすことと真逆)
・関わるべきでない人や組織と関わらない(→勤め人が上司や部下や取引先を選べないことと真逆)
・好きで得意なことで実力を発揮し楽勝し続ける(→勤め人が楽勝できないタスクを強いられることと真逆)
・楽勝から、自分の理想や妄想やMVVを言葉や形にしていく(→勤め人が自分の理想や妄想やMVVなしでも務まることと真逆)
と、サラリーマン時代では考えもしなかった物事だらけだろう。
もちろん、これらは最低限の型や、基礎・実力があってのことだ。
実際のところ、独立したものの「仕事紹介プラットフォームが提供する仕事を貰い受けるだけ」という、
自由な時間もなく、取引先が選べず、好きも得意も実力発揮もなく、理想も妄想も全然ない「名ばかり独立」は少なくない。
平たく言うと、サラリーマン時代から何も変わっていないのだ。
それでも抜きん出る人は、プラットフォームなど早々に飛び越えて、自分の居場所が勝手にできてしまうものだ。
事実をありのまま言おう。
優秀なプラットフォームほど、優秀な従業員が目利きをして、抜きん出たフリーランサーをプラットフォームの経営者につなげて優先度を高め、
サラリーマンでは考えられない依怙贔屓ルートを用意してしまうことなど、当たり前のように行われている。
そうではないヘナチョコプラットフォームほど、経営者にセンスがまったくなく、従業員も登録者もねちっこくてレベルが低く、
規模がいくら大きくなろうとも、悪評や炎上や管理コストばかりが肥大し、全員が下請けに落ちぶれていくまでがテンプレだ。
独立したとして、どこの誰と関わるか関わらないかの選定基準は完全にその人の自由であり、
優秀な人や組織に好かれるか、ヘナチョコな人や組織に好かれるかも、各人の選択の自由の結果だ。
だがこうして、奇跡的なご縁でデイリーレポートを読んでいるほど勉強熱心なら、
ぜひ成長しつづけてほしいというのが私の心からの本音である。
せっかく独立し、自分で自分の人生を選べる立場なのだから、その他大勢と真逆の発想を取り、
楽勝し続けて抜きん出ることに特化すべきではないだろうか。
現実解。
そもそも大多数は、自由な時間や楽勝が大事という発想が一切ない。
それだけ大多数は、ついうっかり勤め人の発想のまま、価値観を変えずに生きているのだ。
この事実を噛み締めたとき、まずは人知れずで良いから堂々と「多数派の真逆」である価値観を持てばいい。
多数派の真逆を取り、一発で少数派の入り口に立てると思えば、ドキドキワクワクするのではないだろうか。
成長物語の主人公ほど、多数派ではありえないほどの苦難が伴うと、相場は決まっているのだから。
boxcox.net、遠藤武。