シンプルな競合対策。

daily11 スモール分析。

競合対策は、極めてシンプルだ。

「これは真似できない!したくない!」

「これは自分には無理!」

に追い込み、戦意喪失させれば事足りる。

 

もう時効だからストレートに述べてしまうが、

私が業界特化型投資案件の価値評価サービスを作ったとき、

相手企業の実情と実力は、協力先を通じて筒抜けだった。

筒抜けの状態で、業界イベントで競合先の担当者と話をしたが、

競合先には分析能力も企画能力もないことが見えていた。

言うまでもないが、これは私の意見にとどまらず、

業界関係者からもそのように低評価されていた。

だからこそ、専門性を徹底的に仕組み化すれば、

相手から真似されずに戦意喪失させ、

自分は確実に高評価を得ると踏んでいたのだ。

結果は大当たりで、投資案件を多数抱える通信系金融機関と、

最大手ノンバンクやメガバンクが顧客となった。

今ではコアとなる事業まで成長している様子だ。

 

当時のことを昔語りする意図は、毛頭ない。

そうではなく、自分の事業が、

勝てない立ち位置で無理をしているケースが、

あまりにも多いことだけを強調したいのだ。

誰かに戦意喪失に追い込まれる立場になるくらいなら、

ニッチを取るほうが遥かに賢明である。

競合対策を通じて、

立ち位置を明確にしておくほうが、

相対評価ではなく絶対評価に持ち込める。

 

現実解。

そもそも競合対策という発想自体が、

根本的にせせこましくないだろうか。

どうせなら、真似から始まってもいいから、

他の誰にも真似できない要素を用意するくらいでいい。

絶対評価と相対評価が等しくなる形で、

事実上の最強として生きるほうが、

結果的に最強の競合対策になるのだから。

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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