「お客様の声(VoC)」とマーケティング。

daily11 スモール分析。

お客様の声(VoC)を聞くことは、ビジネスの基本である。

だが実際は直感に反して、規模が大きい企業の場合、

それが必ずしも大規模なマーケティング施策と掛け算されているとは限らない。

これはBtoC分野で複数の大企業に関わった際の事実である。

お客様からのお問い合わせや苦情といった、

コールセンターの声は、一件一件の処理は確実に行われる。

一方、運営上もシステム上も、マーケティング施策と関わらない。

異口同音に、

「顧客の声を活かそうと思ったが、思いのほか投資対効果がなかった」

というマーケティング側からの本音が多い。

 

現実解。

VoCから有益な洞察が出てこないのは、

規模が大きければ大きくなるほど、

商品のコンセプトデザインや、店舗企画の段階で、

顧客の「欲しい!」がほぼ捉え尽くしているためだ。

裏を返すと、VoCが本当の意味で知見となるのは、

まだそれだけ商品やサービスが固まっていない小規模向け・立ち上げフェーズ向けということになる。

そもそも流儀が違うと覚えておこう。

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。

↑詳しい自己紹介は上記リンクを参照。

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