「それはウチの業界の領域だ!邪魔するな!」
そんなことを言い出して許されるのは、
他人から権限を渡された召使いの立場だけである。
実際は、業界や部門の垣根を下げ、
実力が溢れ出すまでが一連の流れだ。
CMOが損益計算書に責任を持つことも、
大手総合電機メーカーがカメラを作り出すことも、
CFOやカメラメーカーから見たら越権行為だ。
実際のところ、この越権行為の効果が絶大で、
分野を超えた少数派として一点突破する発想や、
大手メーカーにもかかわらず弱者戦略を取る発想があり、
そのおかげで市場シェアをダントツに伸ばすことなど、
あちこちで起こっている。
現実解。
勝てそうなところで越権行為したほうが、成長できて面白くなる。
うまくいっている斬新なケースとは、
越権行為の仕組み化を愚直に徹底しているだけという場合が多いと、気づいておこう。
boxcox.net、遠藤武。