専門性があると、
そもそも突出できるから、
圧倒的に有利だ。
企業組織はよく、
「営業が強すぎるがあまり、他が弱い」
という状況に陥りがちだ。
これは営業において、
専門性と呼べるほどの実力がなく
「ニセ専門家」と呼んでもよいレベルである。
本当に営業が強いなら、
営業を専門性のひとつにして、
営業を教える組織にしてしまえるはずだ。
このような「ニセ専門家」は、
誰もが独立できるようになり、
実力不足のまま人に教える人が増えたため、
あちこちで多発している可能性が高い。
この真逆。
「専門バカ」という言い方もあるが、
本当に専門性があり突出した人は、
然るべき相手から、必ず愛される。
要は突出すれば、
他の突出した誰かから助けてもらえる確率が、
急上昇するのである。
専門家であればニッチを突けるため、
他の専門家との協力関係や、
別分野に専門性を転用することで、
信頼のある形で横展開できる。
何でも自分でやる必要などなく、
他の専門家とリソースを交換すればよい。
現実解。
自分の実力と呼べる専門性を身につけたら、
自分と相手をお互いに応援できる展開を打ち出すことを考えよう。
「これをしてあげたら、相手は確実に喜ぶ」
ということを、依怙贔屓で思い切って差し出すのである。
不用意に誰彼かまわず人脈を広げるより、
目の前の「すごい!」と思える実力を、
お互いに資源として使う方が、楽で楽しい。
boxcox.net、遠藤武。