「実力が重要」「実力がすべて」
普段から発言でもデイリーレポートでも繰り返しているが、
実力とは「えこひいき」してもらえる土俵まで含めて実力と呼ぶ。
えこひいきしてもらえる土俵がないなら、
それは単なる技術でしかない。
例えば、絵や作曲や演奏がうまい場合、
「いいね!」「素敵!」
と言ってもらえる確率が上がる。
それはそれで大切なことではあるが、
一定の技術力が担保されていれば、
うまいというレベルに到達してしまうため、
実際のところうまいだけではコモディティである。
要は技術のある外注先ということだ。
そうではなく、
「この人は唯一無二だ!」
と継続的に評価してもらうまでが、
「えこひいき」のある実力ということだ。
土俵づくりとは何か。
技術力がプロの下限を超えていて、
人をひきつける別分野の得意技を掛け算することだ。
それは一発で実力と化す。
得意技とは、個人の背景という、
同じ分野で他の人に真似できない要素だ。
自分にとって、あきれるほどちょっとした要素でいい。
土俵はそうやってシンプルに掛け算して作っていく。
可愛いマンガイラストが描けて、
大手企業のサラリーマンの背景がある場合、
「マンガ×大手企業サラリーマン経験」として、
それは立派な土俵になる。
さらに掘り下げて、総務部門と営業部門の2つの経験があるなら、
「マンガ×大手企業×総務×法人営業」という、
より鋭く輝く土俵になる。
このレベルまで来ると、実力が明確になる。
また、仮にポケモンが好きで、出身地が横浜だとしたら、
それも真似できない要素だ。
「マンガ×大手企業×ポケモン×経理×法人営業×横浜」
という掛け算をしていくと、
自分の意外なイメージや得意技が浮き彫りになる。
それを売りにして、ウェブ上で強みを発揮し、
「ポケモンのようなキャラクターが動き回るマンガを、あなたの企業の強み発揮に描きます」
ということもできるし、
横浜という地域に縁のある経営者さんがピン!と来てくれる可能性も上がる。
実力は、そのように淡々と発揮して成果を出すことであり、
成果が出なければいくら技術があってもそもそもコモディティになってしまう。
実力を発揮して楽勝できる土俵があってこそ、
実力が成り立つと覚えておこう。
現実解。
技術と実力がごっちゃにされがちだからこそ、
「実力とは、掛け算で成果を発揮できる土俵ありきであり、えこひいきが必須」
と覚えておくといい。
楽勝できることが、実力のあることなのだから。
boxcox.net、遠藤武。