そもそも仕事で嫌な思いをするのは、
基礎不足や実力不足が原因ではない場合、
好き嫌いで決めることを怠っているためである。
下請け制作全般は言わずもがな、
SIerやITコンサル・業務コンサルなどのパワポ職人は、
なまじっか、そつなく纏めてしまうばっかりに、
相手の要求に合わせることに特化してしまう。
その結果、自分の好き嫌いや本音の入る余地がなく、
当たり障りのないロジカルで表面的な対応ばかりが得意になってしまうのだ。
これは忖度であり、独自の価値がつかない。
それどころか、召使いグセが抜けなくなってしまう。
令和の世になってとっくにバレ切っているが、
ロジカルシンキングは手段に過ぎず、
ロジックを用意しておいた上での、
好き嫌いや水平思考やセレンディピティのほうが、
遥かに重要なのである。
ヒト・モノ・お金を動かす経営側の立ち位置や、
それに準ずる執筆のような分野こそ、
ロジカルに動きつつも、好き嫌いを大事にする必要がある。
ロジカルだけである人がイマイチなのは「器用貧乏」どまりであり、
抜本的を本音ベースの視点を持つことができないゆえに、
関わるべきでない人や物事に囲まれたり、
ハズレルートを歩まされたりして、
成長が途中で止まるのである。
現実解。
一定レベルを超えたら、好き嫌いで動くことでしか、成長できない。
「誰も見たことがないけれど、すごく大切なオリジナル」
に達する成長パターンは、実際のところ確実に存在している。
好き嫌いで動いて「非常識だ!」と言われる側や、
「好き放題動いて申し訳ない!」と言う側にしか、
この「すごく大切なオリジナル」という成長は得られないと覚えておこう。
そうすれば、好き嫌いで決めることが圧倒的に楽しくなり、
好きな人と依怙贔屓しあい、勢いよく成長できるから。
追記。
世の中には、下請けだけやたらうまく、これ以上成長しないコースで年数だけ重ねた補欠のツッコミ担当が数多い。
特徴として、人に任せることができない性分だったり、語彙や立ち居振る舞いがねちっこかったり、
年齢を重ねる割に立ち位置が低かったり、変に理屈っぽいことが多い(そのくせ理屈は独りよがりなのだが)。
あなたが、基礎不足知らずや実力不足知らずの成長者であり続けたい場合、そんな補欠からは堂々と嫌われ、上澄みのボケ役に回ることを意識しておこう。
追記の追記。
事実をありのまま述べておこう。
上澄みのボケ役は、補欠のツッコミ担当と比べ、少なく見積もっても10倍くらいの単価や価値を叩き出している。
現にそのような事実を、複数の人の意見と、自分の経験とで知ったとき、補欠に一切イラつくことがなくなった。
そもそも、もはやお互いに相容れない別次元の住人なのだから、いちいちイラつく意味もない。
boxcox.net、遠藤武。