「組織や団体行動が苦手です…」
そんな本音を出す人が目立ってきている。
これが単に無能を隠すことだとしたら論外だが、
もし自分の実力にフタをするという感覚があるなら、
その人には才能がある。
どんな集団も、群れさせられると、
トップがビリに合わせる必要が出てしまう。
群れることを許さないルールのある組織はさておき、
多かれ少なかれ、大規模な組織は群れさせるインセンティブが働く。
これは率直に言うと、マネジメント上、都合がいいためだ。
このとき、サラリーマンで個人の実力がある人ほど、
サラリーマンとしての年功序列や社歴に邪魔をされてしまうと感じる。
いわゆるCxOになるには、大手ベンチャーのようなケースはさておき、
一般的には職歴を20年近く重ねて、転職含めて昇進する必要がある。
サラリーマンの仕事を普通の人の2倍や3倍や10倍のペースで成長してこなせる実力の人からすれば、この事実はとても苦しいだろう。
苦しいどころか、たいそう苦々しいと感じるまでが事実のはずだ。
現実解。
これを逆に捉え、苦しさや苦々しさから逃れる本音を、
そのまま成長と実力のカギにしてしまえばいい。
少し勇気を出して、「群れずにいる」ことに集中してみよう。
今いる場や、今いる分野で徹底して実力をつけ切って、
今いる組織を飛び出したり、職種や業界ごと別な分野に移って、
勝ち目があることを愚直に掘り下げていくのだ。
自分のケースで言うと、データ分析で圧倒的に実力をつけた結果、
統計学やアナリティクスやデジタルを踏まえつつ、FP&Aやモデリングと経理を行き来し、
昔ながらの組織から、外資企業、組織ゼロ立ち上げまで踏まえたマネジメントのおかげで、
「群れずにいる」ことがむしろ強みになり、実力が極限までついた。
本来の意味で独立するとは、そうやって突出することだと覚えておこう。
デイリーレポートを読むほど好奇心旺盛で勉強家なのであれば、
きっと突出した実力があるはずだから。
boxcox.net、遠藤武。