群れずに突出して成長しつづけると、
色々な人と話題が集まり出すので、
年齢不詳になる。
群れないでもいいということは、
そもそも圧倒的に強いということであり、
既存の年功序列ごときには収まらなくなる。
組織であれば「ぜひお願いします!」と言ってくる。
これができない組織は知性不足で落ちぶれるのだが。
そのよう既存に収まらずに過ごすには、
年齢的に若手の場合は熟達から逆算せざるを得ず、
年齢的に中堅以上の場合はフレッシュになるしかない。
これには大量かつ良質な読書が必要であり、
ボキャブラリーや洞察や計算をフル活用することになる。
時間と空間を超えた流行りから古典まで、
結果的に可能な限り網羅することになるのだ。
あくまで「結果的に」であり、
最初から網羅を狙うのではなく、
まずは読書に没頭して、
そこから推定やリサーチを仕掛けつつ、
相手とコミュニケーションを取る横展開を楽しむことが大切だ。
例えば、南極の氷の体積の推移を概算で推定しつつ、
K-POP男性アイドルの人気について議論し、
そこから英語のディスカッションの技法に話題がシフトすることもある。
これは私が実際にいっぺんに経験した話題なのだが、
知っていることをヒントに知らないことを推定する熟達があると、
一気に視界が開けてとてもフレッシュな視点を得られる。
逆もまた然りであり、素直な目線で動いていくと、
上達して熟練するのもまた早くなる。
こうなると、年齢に関係なく、年齢不詳の完成だ。
継続的に成長して成功している人は、
大学生くらいから変わらない雰囲気のままであることがとても多い。
これはギラついてすぐ群れるニセモノには出来ないことなんだよね。
また、大学生までで周囲の同世代と話題や好き嫌いが噛み合わず、
年齢が上で頭が回る人から敬意をもって接される人の場合、
素直な目線で読書して行動していくと、
年齢不詳のままあっさり伸びていく。
いちいち群れていたり、
いちいち飲み会やカラオケやイベントで群れていると、
頭のチューニングがブレてしまって、
そもそも勉強不足で人生が終わる。
そのような人ほど「くん付け」「ちゃん付け」で呼んでしまったり、
年功序列や多数派の常識にどっぷり浸かってしまう。
その結果、弱さと向き合っていないから、
無駄に自分の世代ばかり意識してしまったり、
二言目には群れることばかりが出てきてしまうため、
多数派の常識で下に逃げてしまうのだ。
そもそもだが、
ほとんどの仕事は歴史のどこかで、
誰かが解決策を本にしてくれており、
全ての仕事は一定の基礎があれば、
いともあっさりと解決してしまう。
肉体労働や現場作業はさておき、
オフィスであれば本でカバーできてしまうことのほうが多い。
それができないのは組織の頭が根本的に悪いだけであり、
群れて年齢で輪切りにされたことを割り振られている、
下に逃げることだと把握しておこう。
現実解。
下に逃げることの真逆が年齢不詳であり、
群れずに孤高でいることが、成長に導いてくれる。
年齢不詳同士で淡々と楽しく関わっていると、
ものすごく色々なことに気付かされるのは、
熟達とフレッシュという矛盾から成長できているからなんだよね。
boxcox.net、遠藤武。