「嫌われる勇気を持て」という考え方が流行っている。
これに全く異論はないのだが、もう少し切り分ける必要がある。
というのも、嫌われても淡々としていられる時点で、
その人は強者だからである。
取り柄もないまま嫌われてしまうと、
地の底を這いずりまわることになる。
実際に起こったことを束ねてありのまま言い切ると、
例えば取り柄がない人がいくら見込み客を訪問しても、
しつこさや準備不足で嫌われてしまい、
「あいつとは関わるな」と切られるのがオチである。
要はすべてが間違っており、一挙手一投足が迷惑行為化するのだ。
とすると、弱者はまず好かれて打席に立つことでしか、勝ちにいけないのである。
部活のレギュラーメンバーと同じだ。
最低限の実力はもちろん必要だが、それ以上に、
実力を発揮するに足る形の好意を維持すれば、
少なくとも自分が不利に追い込まれることはなくなる。
現実解。
媚びへつらうのではなく、淡々としていて、
あなたが「手伝います!」「助けます!」と言ってもらえることが、
好かれるということだ。
要は依怙贔屓のことである。
まずはこれがないと何も始まらないと腹決めしよう。
boxcox.net、遠藤武。