「遠藤さんは、群れることの回避に対して相当真剣な態度で、ともすれば辛辣でもあります。群れることがダメな理由はよくわかったのですが、これをもっとマイルドに表現するなら、何に着目すれば良いでしょうか?」
群れることの真逆を取るなら、
「余白作り」に勤しめばいいのです。
私は名刺を交換した人にハガキを送っていますが、
大きな文字で余白を楽しんで、
「お名刺交換ありがとうございます! 遠藤武」
とだけ大きく書いています。
ビッシリ書きたければそれでもいいのですが、
何もないのにビッシリ書くのは、
読む側も疲れてしまいますね。
単にハガキを書くことが面白く素敵だからこそ、
誰も疲れず、楽しいことに特化すればいいのです。
むしろ、余白があるからこそ、
文字通りスキマにちょっとしたメッセージを書き足せます。
余白があるからこそ、
動きたいときに動けるのです。
群れてしまうと、
余白なしにギチギチになってしまうので、
文字も人も身軽に過ごすのがちょっと難しいですね。
余白は、そんな仕組みなんです。
現実解。
余白があると、すべてにおいて余裕が出ます。
私が群れることの回避に真剣なのは、
余裕のない群れから立ち去ることで、
ドキドキしながら余白を作り、
余白でもっと楽しくなるからだと言い換えられます。
群れから出て、堂々とドキドキするためにこそ、
真剣に群れないことを考えるのは、
理にも情にもかなっているのではないでしょうか。
boxcox.net、遠藤武。