仕事上、大量の文献を読んで市場の構造や発信者の立場を想定し、
多くの洞察記事を執筆して来ている。
一つの物事を複数の文献で比較するとき、
特定の部分にのみ不自然なほど言葉遣いが神経質だったりすると、
その分野の実情が浮き彫りになることが多い。
例えば、
類似する2つのSaaSツールについてリサーチを仕掛けると、
お互いが競合しないように徹底して概念が被らないようにしているとわかる。
このほか、
連載執筆で財務モデリングについて書いているが、
BS(貸借対照表)の貸借一致するための調整(=現金や短期借入金で調整するケースが多い)について、
モデリングのほとんどはファンド関係者が勘定科目の解像度を下げて作っているためか、
経理として当たり前の、キャッシュマネジメントの観点が抜け落ちている。
現実解。
このような文献の読み方を大学時代に徹底して叩き込まれたが、
間隙をついて、実情が浮き彫りにできると、
自分にしか出せない価値をあっさり追求できる。
boxcox.net、遠藤武。