成長や停滞打破には、コバンザメ戦法が基本。

daily11 スモール分析。

「独自の商品がありません……。」

「難しすぎて採用も育成もできません……。」

そのような声は、BtoBでもBtoCでも尽きない。

特にBtoBの下請けの場合、必要な粗利が取れないまま、

実質1社向けにニッチな時間労働を提供して、

スケールできず苦しいまま一生を終えるケースが圧倒的多数派だ。

向上心があるなら、これは何としても回避したい。

 

現実解。

このような場合、コバンザメに徹することが基本である。

不用意に単独で垂直に掘り下げて突出しようとしても、そもそも勝てない。

勝てない競技や土俵で過ごすハメになるためだ。

そうではなく、自分の勝ちパターンと得意技を吸い上げてコバンザメに徹するのである。

すると、元ネタである既存の土俵から、独自の競技と自分の横綱土俵が出来る。

例えば、下請けで信頼を得た人脈を束ね、独自の組織を作ってもいいし、

下請けの仕事で生まれたノウハウとキャッシュで、自分にとって伸ばしやすい分野に踏み出してもいい。

これらに限らず、停滞を打破する勝ちパターンは、誰かがすでに書籍にしていると思っていい。

実のところ、ごく一部を除けば、突出する人のほとんどは人生のどこかで確実にコバンザメの動きを捉えている。

 

追記。

サラリーマン時代に普通ではできない経験のストックを得ておくのも、

読書から学んで実力者や成功者の発想を先回りしておくことも、

基礎知識や先行研究や成功事例・失敗事例を先回りして学んでおくことも、

不動産や船舶や航空機のデータ分析で取引事例を徹底的に比較することも、

すべて共通していくためのコバンザメのあり方だ。

成長のきっかけは、コバンザメ戦法が必ず作ってくれる。

 

追記の追記。

コバンザメ戦法は、単なる準備ではなく、「方向づけ」「ストーリーテリング」でもある。

「いつも準備や掛け声だけで終わってしまう……」と悩むなら、

進みたい方向や条件に、障壁をつくらず、ちょっとした走り書きやタグ付け程度でいいから、

本音をひとこと出して、先鞭をつけておけばいい。

伝わる人には伝わるし、何より自分が楽しく行動できるから。

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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