分析:本音で話してもらえないとき。

daily11 スモール分析。

「本音で話してほしい、と思って接しているのですが、なかなかうまく行きません。それどころか、自分の発言が上滑りするのか、反感を持たれてしまいます。何がいけないのでしょうか」

 

このような悩みをよく相談されますが、この大多数は「無理に本音を聞き出してしまうこと」にあると思います。

ムリ・ムラ・ムダと言うように、無理に物事を解決しようとすると、発言や発想にムラが生じてしまい、結果としてムダな行動に終わってしまうことなどよくあります。

これは人付き合いでよくあることかと思いますが、とりわけ恋愛の悩みで多発することかと思います。

なんとなく彼女がいるとステータスになるから付き合っているとか、そう好きでもないけどいちおう彼氏がいるとか、粗雑であり本音があるとは言い難い状態だと、ピンと来るかもしれません。

そこに本音がない中でなんとなく群れるというのは、一見して安心しますが、中期的に見ると嫌な思いに苛まれます。

そもそもどこかで我慢しており、「正直どうでもいい相手」とどこかでカンづいており、無理があるためです。

そのような状態で「本音を出せ」と言われても、率直に言って無理がありますし、無駄な努力です。本音を出すまでもない相手には、本音は絶対に出てきません。どうでもいいポジショニングであれば、本音など出す気になりません。

最近は男女とも草食化し恋愛離れが進んでいると言われていますが、これは「どうでもいい人と関わりたくない」という素直な本音の現れかもしれません。

無理に本音を聞き出すのではなく、相手が素直に行動する実情を読み取り、かつ相手が喜ぶことをしてあげることが先ではないでしょうか。

 

現実解。

イソップ寓話の『北風と太陽』の通り、相手を太陽の暖かさで包み込むほうが、本音ベースで行動を導けます。

無理に風を起こそうとするような本音探りは、かえって相手が嫌になってしまいます。

本音とは自然と出てくるものであり、自然に逆らうとこの世からあっさり消えてしまうのです。

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。

↑詳しい自己紹介は上記リンクを参照。

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