AIがPCのデスクトップやスマホアプリ上で急速に実用化しているため、
テクノロジーが多くの人に向けて身近になったことは言うまでもない。
このとき大切なのは、テクノロジーを知りながらも、アナログな要素と掛け算していく視点だ。
誰もがテクノロジーの重要性を説くが、
テクノロジー「だけ」に特化してしまうのは、単なる下請けだ。
これはものつくりの現場や、その背景にある原価計算を見ると、
「1時間あたりいくら」という計算で全てが完結する。
決して下請けが悪いわけではないが、
SESや自称コンサルのような下請けで、
「これ以上成長できない…」
と嫌な思いをする人が後を絶たない。
これを解決するには、思い切ってアナログと掛け算する必要がある
アナログとは、連続的(なめらか)という意味であり、
デジタルとは、離散的(かくかく)という意味だ。
人間の妄想も行動も本音も、実のところすべて、なめらかなアナログである。
デジタル化が当たり前になったが、全てをデジタルに持ち込めないのは、
なめらかであり、ある意味デタラメだったり、あるいは誤差があるためだ。
要は、人間の妄想や行動や本音を取り巻く現実ついて、
一般的なデータベースや分析モデルを仮定できないのだ。
とすると、テクノロジーを使うに際し、ある程度アナログな前提を想定し、
杓子定規ではない実際の動きを意識しておく必要がある。
現実解。
逆説的だけど、デジタル分野ほど、アナログな本音に突き動かされるんだよね。
ウェブ広告もSNSも、人間のアナログな本音から逆算を繰り返し、徹底して伸びてきたのだから。
boxcox.net、遠藤武。