生き残ってしまえば、いくら恥ずかしくとも、大成功。

daily11 スモール分析。

「実は『このお店大丈夫かな?』という気持ちで来ていたんですよ。」

常連のお客様からそう言われて、顔から火が出るほど恥ずかしい思いをしたというお店のエピソードを、複数件知っている。

直感的に言えば、とても恥ずかしいかもしれないが、

実のところ、お店が生き残っている以上、大成功のエピソードだ。

「恥ずかしい…」と言っておきながら、

実は自慢しているのではないかと思うくらいである。

 

ビジネスは、つくづく直感に反する。

理詰めで組み立てることは大事だが、お客様という人間を介する上では、絶対に「好き」という感情が先だ。

「このお店大丈夫かな?」と思われても、

「意外に美味しい!」と思ってもらったり、

「いやいや、意外どころじゃない!ただシンプルに美味しい!」と覚えてもらえれば、

固定費と生活費の分のキャッシュを得られることで、お店はそのまま継続する。

 

実は、このようなものすごく恥ずかしい思い出が、

そのまま勝ち筋に変わってしまうことなど多々ある。

「かわいげ」「憎めなさ」はエネルギー源なのだ。

起死回生のターンアラウンドも、独立してうまくいくことも、本質は同じだ。

それは、単に覚えてもらっているからだ。

たったそれだけの感情的な理由で、オセロゲームで駒を一気に裏返すかのように、

あっさり売れたり、あっさり生き残って成長してしまうことなど、

実は日常的であり、ちょっとしたことで起こるのである。

 

現実解。

生き残れる生命力は、財産である。

とんでもなく恥ずかしい経験だとしても、

そこに「かわいげ」「憎めなさ」があるなら、

それは立派なエネルギー源や運の良さだと覚えておこう。

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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